私の戦闘力は53万です

awsとgcpについて書きます

ダニエルピンク モチベーション3.0を読んだ

面白かったでまとめてみたいと思います。
ネタバレありです。

簡単にさわりを知りたい方は下記を見ると良いと思います。
本書の最初の部分が、下記でプレゼンされています。
www.ted.com

短めにまとめ

既存のモチベーション維持方法は古く、
科学的に正しいと立証されている方法と、
(本書ではモチベーショ3.0と呼ぶ。自律性、熟達、目的にフォーカスした方法)
現在の企業や学校で行われている方法
(本書ではモチベーション2.0と呼ぶ。いわゆるアメとムチ。)
には乖離がある。
本書ではモチベーショ3.0の解説と、
実際の適用例、実験結果、2.0から3.0へ移す方法例をあげています。
あと、レアケースでアメとムチがうまくいくケースについても触れています。

モチベーション3.0とは

下記を中心に人間のモチベーションが下がる/上がるをコントロールすること。

(1)自律性
自己決定できること。課題、時間、手法について自分たちで考え行動できること。
上司から非効率なやり方を強制されるとモチベーションが下がり、
好きにやって良いよと言われると楽しんでやれるといった具合のことです。

(2)熟達
より上を求めて向上すること。
難しすぎず、易しすぎない業務に取り組み
自分のレベルをアップさせていくことを表します。

(3)目的
なぜやるのかを明示すること。利益以外の社会的な目標。

人間のモチベーションがアメとムチ(報酬と罰)だけとすると、
世の中には説明できないことがあります。
例えばボランティア、wikipediaの発達、オープンソースの発達・・・。
人には本来、自分で考えて行動したい、
より向上したい、人の役に立ちたい、、といった願望があり、
それらに任せて仕事ができる環境を作ると
よりモチベーションが高い状態で仕事ができるといった考え方です。

誰しもが上記に当てはまる訳ではないと思いますが、
確かに、良いエンジニアと話すときは、こういった姿勢が感じられます。
また、良いエンジニアが集まる会社は上記の雰囲気が感じられます。
今の世の中、上司に素直に言われたことだけをやる人は価値が低くて、
自律的に学習して向上する筋力が必要とされることを改めて感じました。
また、マネジメントでは、単に指示を出すことでなく、
こういった雰囲気やルールを作る能力が求められていきそうと感じました。
そう考えるとサーバントリーダシップと繋がってまた面白いです。